J-ROCK音楽店

「え?ジュリアン・コープって、トランスの…?」いえいえ、聞いて下さい、この埋もれた名作。スラップ・ハッピー、デフ・スクール、ビッグ・イン・ジャパン、セイラー…等々、彼、ジュリアン・コープも、英国で今も脈々と受継がれる良質な「ひねくれポップ・ソング」を書ける天才の１人だった事が良く分ります。『優雅な混沌』をしている良識ある変わり者です、合掌。
ジュリアンよ永遠に
ｼﾞｭﾘｱﾝｺｰﾌﾟという人は、孤高のｱｰﾃｨｽﾄだ。私が知った10年前も、今も。彼はよく変人扱いされていたし、実際奇行が有名だった。でも、私には余計なｲﾝﾌﾟｯﾄのない本当にﾌﾟﾘﾐﾃｨﾌﾞな感性を持った人に思える。そんな彼のｿﾛﾃﾞﾋﾞｭｰ作品がこの｢ﾜｰﾙﾄﾞｼｬｯﾄﾕｱﾏｳｽ｣。

ﾊﾟｯと聴きは、正調の英国ﾎﾟｯﾌﾟﾛｯｸといった趣だけど、やっぱり所々に彼の独特の個性が覗く。それを受け付けられるかどうかで、この作品を評価できるかが決まると思うが、私はその個性に完全に毒されたｸﾁだ。決して万人受けする人ではなく、典型的なｱﾝｸﾞﾗ体質だが、この作品は比較的入りやすい。彼の個性がﾊﾞﾗﾝｽよくまとめられた作品だと思う。彼の作品を聴いてみたいけど、何だか怖い(笑)という人にお勧めだ。