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大前研一

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大前の頭脳 「産業突然死」時代を生き抜く知恵 最強国家ニッポンの設計図 「知の衰退」からいかに脱出するか? グローバルリーダーの条件 実戦!問題解決法 企業参謀 (講談社文庫) マッキンゼー現代の経営戦略 質問する力 (文春文庫) さらばアメリカ マネー力 (PHPビジネス新書)
大前の頭脳 「産業突然死」時代.. 最強国家ニッポンの設計図 「知の衰退」からいかに脱出する.. グローバルリーダーの条件 実戦!問題解決法 企業参謀 (講談社文庫) マッキンゼー現代の経営戦略 質問する力 (文春文庫) さらばアメリカ マネー力 (PHPビジネス新書..


大前の頭脳 「産業突然死」時代を生き抜く知恵

[ 単行本(ソフトカバー) ]
大前の頭脳 「産業突然死」時代を生き抜く知恵

・大前 研一
【日経BP社】
発売日: 2009-07-09
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
 Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,600円〜
大前の頭脳 「産業突然死」時代を生き抜く知恵 ※一部大型商品を除く
大前 研一
カスタマー平均評価:  3
一貫した大前さんの主張
内容についてですが、これまでの主張と変わってません。 大前さんの主張には一貫性があります。 ですので、これまでに何冊か読んでいる方には もしかすると、新鮮さはないかもしれません。 本書は、政治経済について大前さんの見方が書かれており、 事象の1つずつを分けてあるので、わかりやすいです。 主張の正しいかどうかはもとより、その思考プロセスが 垣間見えるので、そこが一番自分にとってプラスに思えます。 また、本書ではちょっと前まで書かれていなかったような、 日本という国家に対しての思い、教育に対しての思いが 強く表れているように感じます。これも印象的でした。 「世界のどこに出しても恥ずかしくない日本人を育成することこそが  わたしの究極の目標なのだ」本書より 経済・経営を専門にしている学生や、社会人1,2年目には、 大前さんの2冊目としておすすめしたいです。 私は、1冊目には「質問する力 (文春文庫)」や「ザ・プロフェッショナル」を おすすめします。w
うーん、何故、難題はもっと以前に解決していないのでしょうね?
   <大前の頭脳>、横文字も並べて、Ohmae's Brain、なんとなく、箔がついたような錯覚。    茂木健一郎さんの「脳みそ本」が売れています。 そこでさっそく、タイトルも<大前の頭脳>ですって。 笑わないでくださいね。  「少子高齢化」「学力低下」「政治への無関心」「アホくさい低俗テレビ」「食料自給率低下」 この国に迫り来る難題に、目からウロコの解決策を導き出す大前流の思考発想法を開陳!!  <日本の大学が駄目になった理由(特に国立大学)は、大学はそもそも職業訓練校に徹するべきなのに、へんに、アカデミズムに執着したことにある>的な、はあ??と思うような、底の浅い単細胞思考は、本書でも健在です。  それに、日本の農業に尊厳死を、とか、産業突然死とか、一冊でも本を売りたいためなのでしょうが、いい歳なさって、なんとも軽薄なキャッチフレーズの連発は、まともな方なら、うさんくささを感じとると思います。  難題は、どれも昨日今日始まったものではありません。こんな深刻になる前に、目からウロコの解決策、なぜ、今まで出し惜しんでらっしゃったのでしょうね。不・思・議。(私にはこの本のどこにも、「解決策」なんて、見えませんが)    大前センセイ、たこ焼きを焼いてるみたいに次々本を書きまくってますけど、今まで、具体的に問題解決の行動として、何をなさっていらっしゃるんでしょうね。   あのね、シンガポールの国造りへのアドバイスもけっこうですが、日本の国造りの方も、能書きだけでなく、行動でお示しになられるのが先決だと思いますが。 せめて、国会に出るとか、都知事になるとか。    セミナー開いて、能書き本書きまくって、お賽銭集めてるだけ、なんていったら失礼かも知れませんけど。  <男は鳴り物入りで、能書きは垂れない。まず、静かに、山の如く、実行する。>  私は、もともと、横文字並べるのがお好きな、所謂、「コンサルタント屋さん」には <男の美学>を全く感じません。     日本の農業のイロハもわからないお方の(日本人の農業に対するメンタリティーの意味もこめて)、経済効率でしかものが見えない「大前の脳みそ」は、それこそ、尊厳死していただかなくてはならない代物だと思いますけど。  ●こういうレヴューを書くと、ご熱心な<大前教の信者さん>の逆鱗にふれて、<参考にならないスコアー>がうなぎ登りに増えることでしょう。  ●でも、それって、所謂「コンサルタント屋」さんが書きまくってる「自己啓発本」やら、「経済予測本」が唯一の読書の、なんともおさびしい方々の<民度の低さ>を示すバロメターに思えるんですけど。 違います? おしまい。

最強国家ニッポンの設計図

[ 単行本 ]
最強国家ニッポンの設計図

・大前 研一
【小学館】
発売日: 2009-05-29
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
 Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,150円〜
最強国家ニッポンの設計図 ※一部大型商品を除く
大前 研一
カスタマー平均評価:  3.5
卓見と短見が混在した過激な放言集
著者の大胆な提言の多くは、良くも悪くも刺激的で、考えさせられる。 しかし、国防と福祉についての著者の考えは、かなりお粗末なように見える。 国防について、著者は、対地攻撃能力の保有、ミサイルや空母の保有、国民皆兵制の導入などを提言しているが、著者は経済方面の専門家のはずなのに、そのための費用についてマトモに書いていない。(軍事方面の専門家の江畑謙介氏が費用の問題を重視し慎重に検討しているのと対照的だ。) 福祉については、ほとんど何も論じておらず、日本の将来にかかわる重要な問題(貧困と格差の問題)を軽視しているように見える。著者は、基本的に、向上意欲の高い人だけを支援し、再分配や社会保障を縮小せよ、という考えのようだが、しかし、これは危険な考えだ。リスクと将来不安の大きな社会は、全体としてみれば、消費だけでなくチャレンジ精神も減らしてしまう可能性が高いし、貧困が拡大すれば、社会が弱体化し経済も弱くなるだろう。治安維持コストも増えるかもしれない。ただし、年金問題については、興味深い提言がある。 大前氏の出す処方箋は劇薬である。体質の合わない人は耐えられないかもしれない。
大前氏の国家ビジョンに60%賛成します。
大前氏の明確なビジョンには関心させられるばかりです。 バブル崩壊後からの、日本の衰退は目に見えて明らかです。 その頃から将来の日本を展望した同氏の考え方は、 修正はあるものの、基本的なコンセプトは振れていません。 ですが、現実的に日本は衰退しているのです・・・。 私は、今回の国家ビジョンに反対しません。 道州制や年金辞退案、憲法改正についても 実行すべきだと考えます。 ですが、100%賛成ではありません。 60%賛成とします。 理由は、大前氏も言う「低IQ社会」が 日本国内、津々浦々蔓延しているからです。 大前氏は、都知事選で大いに実感したのでしょう。 最も近いであろう革命家への道を断念しています。 その後は、同じ志を持つ同士を増やす活動を行っています。 ですが、国家を揺らぐだけのパイを集めるには、 相当な年月が必要だと考えられます。 為政者が行う愚民政治。 「低IQ社会」が油ならば、いかに水になるのか? 私は大前氏のように、油を水に変えることはできません。 だからこそ、「低IQ社会」から頭ひとつ抜きん出ることを 意識しています。 言い方は悪いですが、「低IQ社会」をコントロールできれば、 今の社会は天国なのかもしれません。
実現せねば意味はない
大前研一氏が、政治から、教育、経済に至るまでの幅広い分野における日本の変革論を熱く説く。 論旨はこれまで各所で氏が主張してきた内容と変わらないが、「ザ・ブレイン・ジャパン」の立上げを打ち出したことに、氏の改革への意気込みが看て取れる。 実現せねば意味はない、厳しいがこの言葉が読後の感である。
大いに議論をして貰いたい
平成元年に出版された「平成維新」のアップデイト版としてまとめられたもので、 いい国をつくるためのアイデアを惜しみなく提供している点を高く評価したい。 日本的な発想に馴染んでいる人には大前氏のストレートな表現には抵抗を感じるかも しれない。また、読む人によっては見下されたように思うかもしれない。 しかし、反論があるなら大いに反論し議論をしてもらいたい。 東京都知事選に出馬して見事落選した著者が今度はやり方を変えて国家全体を改革する ための構想を発表したというわけだ。 国会議員をはじめ政治に関心のある人達には幅広く読んでもらいたい本だ。 政治に直接関わりのない有権者も一読に値すると思う。
大前氏の言われる日本の政策は正しいと思います。
大前氏の言われる日本の政策は正しいと思います。 日本は民主主義の国なので 日本を変えるのには選挙で勝つしかありません。 自民党でも民主党でもいいから 大前氏はまず国会議員になってから 自分の主張を言うべきだと思います。 渡辺喜美氏などと もしかしたら妥協点を見いだせるかもしれません。 そうすれば政党から離脱すればいいだけです。 このようなずる賢さが大前氏にはないような気がします。 東京都知事選などに出馬し 日本を変えようとする意志があったのにもかかわらず それが失敗したら、簡単にあきらめてしまうのがよくないと思います。 政治を変えるのには長い長い時間がかかります。 大前氏はまだ66歳なので、まだまだこれからです。 若い世代に夢を託すのではなく、自らが行動を起こすべきです。 バブル崩壊後、それほど日本の力が落ちたとは思いません。 日本には技術があります。 電機業界はサムスン電子に敗北しましたが 決して技術で負けた訳ではありません。 40歳を超えたら、海外にいた日本人は日本に戻ってくる場合が多いです。 それは日本が安心して暮らせる安全な国だからだと思います。 大前氏の言われる暮らしにくい日本が好きなのです。 海外に老人ホームを作っても、行きたいと思う人は多いのかな? 日本の終身雇用制や年功序列は まあまあよくできたシステムだと思います。 アメリカの社長と平社員の給料の格差はありすぎる 悪いスステムだと思います。 平社員はやる気がなくなると思います。 アメリカの社長はそんなにお金をもらって 楽しいのかなと不思議に思います。 トヨタで大活躍した一流の人材が外国の一流企業に 10倍の給料で引き抜かれて その社員が幸せになれるかどうかは分かりません。 外国の企業で同僚がトヨタのようにうまく動いてくれない可能性があります。 給料がよくなるためなどで転職した人が 失敗するケースを多く見てきました。 人間はお金だけで働くのではなく、やりがいが大切だと思います。 日本の出る杭を打つシステムは確かに悪いと思います。 自衛隊を軍隊にし、男女ともに徴兵制度にするやり方は 日本では支持されないでしょう。 仮想敵国として北朝鮮を考えているようですが 北朝鮮にインターネットがつながれば簡単に崩壊するでしょう。 日本に核ミサイルを打ち込む可能性はゼロだと思います。 日本はただ北朝鮮が崩壊するのを待てばいいだけです。

「知の衰退」からいかに脱出するか?

[ 単行本(ソフトカバー) ]
「知の衰退」からいかに脱出するか?

・大前研一
【光文社】
発売日: 2009-01-23
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
 Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 689円〜
「知の衰退」からいかに脱出するか? ※一部大型商品を除く
大前研一
カスタマー平均評価:  4
バカに甘んじたくない人へ
レビューがかなり多いので私ごときがそんなに書ける事はないのですが、この本はバカに甘んじたくない人へのエールと思って読めばとてもいい本だと思います。 で、次のような人はこの本をいくら読んでもムダです。 ・ハリーポッターが面白いと思ってる ・「納豆がダイエットにいい」とテレビで紹介されたら、納豆を買いに走る ・東京にあるわけでもないのに、「東京ディズニーランド」というネーミングに何の疑問を持たない などなど、他に山ほどあるのだが、精神的に社会の底辺にいたくなければ、もっと自分で問題意識を持って、頭で考えて行動しましょう。
考える力
とにかく現状をよく考えて行動することを強くすすめる内容です。 読んだ直後は、できることから実践しようという気になりましたが、 この単純さも「知の衰退」さ故でしょうか? この本の内容を真に受けるより、一度、自分なりに内容を 租借してみようと思いました。 そのほうが、鵜呑みにするより、著者の意図に適っているでしょう。 集団IQの低い組織にいることで、個々の考える力が磨耗していくという気がしました。 この状況を変化させるためには、この組織を抜けるか、または、 仕組みを構築する側のIQを高めるしかないようです。 いろいろ現体制を痛烈に批判されていますが、 ぜひこの状況を打破すべく、国政に再チャレンジして欲しいと思いました。 トップから集団IQを高める仕組みを再構築して欲しいものです。 それこそ、低いIQに合わせて、どうしたら選挙に当選するかを考えて欲しいと思います。
結局、何もできないじゃないか!
大前氏の指摘はいちいちご尤も。世界から取り残され、日本だけがメルトダウンして行くのでは?という危機感を持たされた。 「このままで日本は大丈夫か?」と、普段考えている方にとっては、自分の気持ちを大前氏が代弁してくれているので、溜飲が下がるかも。 しかし、翻って「自分に出来る事は何か?」と自問自答すると、事態が大き過ぎ手も足も出ないとなってしまう。 せめて、自分に子供が出来たときには、教育だけはシッカリしようと心に誓いました。
大前研一氏の旬は過ぎたのか
タイトルに惹かれて購入。出張中の飛行機の中で読み始めました。書かれてある事象は、すべて日本人の知的水準の低下を示すものですが、知的に読者にチャレンジするわけでも、新しい分析の切り口を提供するものでもなく、著者がかねてから様々なところで主張されていることを切り張りしたお手軽な内容と見受けられます。 マッケンジー流の仕事の仕方は勝間和代氏が手内を明かしてしまったので今後は少し切り口を変えた内容に進化しないと読者をひきつけることはできないのではないかとの印象を持ちました。 しかし、大前氏の本をあまり読んでいない方にはお手軽な本として価値があるかもしれません。
世界的に評価されている著者が、日本人に向けて語ってくれている
この本の根底に有るのは、著者の母国日本に対する愛情だと感じた 著者自身は、日本という国に全く依存せずに生きていけるだけの力を持っている しかし、自分の生まれ育った国・そこに住む人々に対する愛情から、様々な提言をする いませんか? 会社の為、そこで働く人の為を思って色々な提言をする人 そしてそういった人に対して、「そんなに文句が有るなら辞めれば良いじゃないか」といってしまう上司・既得権者 そんな会社の行く末は・・・ 著者のアドバイスを真摯に受け止め、自分の頭で考え、この本でも強調される「行動」に移せた者は、これからの世界を渡っていけるはず 一人でも多くの日本人がこの本を読み、少しずつでも変わっていけば、この国の明日は大きく変わるのだろう 本当は一人でも多くの為政者に読んでもらい、リーダーシップを発揮しこの国を引っ張ってもらいたい もっと言えば(本人は拒否するだろうが)著者にその任を引き受けてもらえれば、と思うのは自分だけではないだろう

グローバルリーダーの条件

[ 単行本 ]
グローバルリーダーの条件

・大前 研一 船川 淳志
【PHP研究所】
発売日: 2009-04-21
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 1,365 円(税込)
 Amazonポイント: 13 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 850円〜
グローバルリーダーの条件
大前 研一 船川 淳志
カスタマー平均評価:  4.5
せめて会社の雰囲気を読むだけのKY専門とか、社内営業専門にはならないと決めた!
大前研一氏と、弟子の船川淳志氏の対談集。 やや話が拡散気味だけれど、過去の大前氏の著作を振り返りながら、 真のグローバル・リーダーとは何か、そうなるために何が必要か を教えてくれる。 そして、いかに日本のエリート層が集団思考にとらわれ、突き抜けた アンビシャスと覚悟に欠け、ノンリニアな発想ができす、 そもそも英語もできない使えない集団なのか、と厳しく責められる。 今となってはグローバル・リーダーなんて目指すには遅すぎるが、 せめて、社内営業専門にはならず、ユニークな生き方をするのだ、と 決めました。
物足りなさが残りました。
グローバル人材の育成に関して名高いお二人の対談だけに、 内容はそれなりに面白いですし、役立つところも多々ありました。 それでも、読後の満足度は決して高くはありませんでした。 その理由は主に以下の2点です。 ・船川さんが憧れの大前さんと対談したことで舞い上がっている感があり、 いつもの船川節が少ない。 ・両者とも言っていることはもっともなのだが、 過去の著作やどこかで語られていることばかり。 ついでながら、英語はニュアンスを使い分けなければならない、 と言っているにも関わらず例文の英語が間違っています(p125)。 序章で、アメリカではしかるべき出版社なら1、2年もかけて 厳しくチェックした上で出版すると述べており、 あまりにも安易に売れそうな本を出す、と日本の出版界を批判しているのに、 本書もその類になっているわけです。
現代を生きるビジネスパーソンに、「あるべき姿」「進むべき道」を提示してくれる一冊。
グローバルを熟知し、そして今も世界で戦い続けているお二方の 示唆と鼓舞に満ちた一冊でした。 恐竜化の進む大企業に属する自分にとって、外界の変化が 恐ろしい程にわからなくなってきており、今にも自分が氷河期 人材になってしまうのではないかという危機感を持つことが できました。 「Think Global」も「Diversity」も、言葉としては身近にあるけれど、 血肉に変える機会はなかなか無く、いつか環境が変わるのを 待っていたら、新しい世代に「生きた化石」と呼ばれてしまうかも しれないと思いました。 ならば自らが飛び出して環境を変えるべき!と、頭では思うの ですが、骨の髄まで染込んだ日本的教育の産物である自分 を、果たしてどのように変えるべきか。 そういった警鐘を鳴らし続け、「I can change.」を成し遂げて 行きたいと思います。
世界はグローバルリーダー養成競争に突入!!おい、君はどうする??私はどうなる??
本書は、グローバルリーダーの条件を、大前、船川両氏が対談したものである。現在の日本には外資系、国際機関で通用するビジネスマンが世界およびアジアと比べて少ないこと、またそういう人材を育成するプランを国策としても持ちえていない現状を憂いている。これは今後の世界の中の日本のプレゼンス低下を意味し、両氏ともに民間による人材育成が急務との認識では一致しており、実際に切り口こそ違うが、既に行動も起こしている。 船川さんについては今回初めて知ったが、苦労してMBAを取得され、外資でキャリアを積み、独立起業されているだけあって、我々に迫ってくる自己変革には説得力があった。以下の4点を今日からはじめてじっくり自分自身を鍛え治そうという姿勢は全く持って正しい。 1) 自分の頭で得きっかり考え 2) 相手に伝わるように明確に伝え 3) 相手の言うことを全身全霊で聞き取り 4) コラボレーション、共同作業をする 本書の要諦は上記を実践し、自らをリーダーに鍛え上げ、導いていく行動を読者が取ることだ。自己変革を試み、継続させ、成果を出せばこの本の元は取れます。 しかし、この船川さんも、上級マニアックな大前シンパで大前チルドレン。ファンという領域を超えて崇拝の域だ。そういう意味では、失礼ながら船川さんのキャリアは認めるものの、本書でのインパクトは残念ながら限定的で、大前さんの提燈持ちくらいのものでした。大前さんを面と向かって礼賛し、「僕も○○○○をやってます。ねぇ先生、僕凄い?? 凄いって言って!!」と言っているような感じでした。ほぼ全編を通して大前さんの過去の言論の延長線上から逸れることなく、両者の意見相違なども大きくは見られなかった。二人のプロの議論から何らかの新機軸を見出そうとしたがそれがかなわなかったのは残念だ。船川氏の独自のリーダー論を次回読んでみたいと思う。
何度も読み返し自分を高めていきたい
多くの著書・活動を通し、歯に衣を着せない、シャープな提言を世に送り出してきた大前氏のヒューマンな「深さ」を対談と言う形で引き出している。直に接してみたいという願望を持っても、いざ氏と面と向かったとき何が自分として聴く事ができるか?それを考えただけでもピリリと緊張が走る思いを持つが、この対談本を通し傍らで聴いているような経験を共有できる。聴き手の船川氏の力がなければなし得なかったものだと思う。 私自身、外資系企業で日本に居ながらにして、上司は海外、1日の大半を日本の社員だけではなくアメリカ、ヨーロッパ、アジア各地の社員とチームを組み仕事をする立場にいて感じてきたことにも多く触れられている。また、この本で語られているグローバルリーダーの諸条件は、実は「グローバル」のためにのみ必要なことではなく、これからのリーダー全てに求められるものであろう。(グローバルにどこででも通用するリーダー=「グローバルリーダー」か) 組織をリードする立場において、あるいは責任ある一人の独立した個として如何にあるべきかが述べられており、それに対し果たして自分はどこまで出来ているだろうか?と考えさせられる。自分を後押ししてくれる本(時としてそれは両氏からの「喝!」となろうが)として常に側に置いておきたい。ロジカルな中に両氏の「熱く深い思い」を感じる一冊。

実戦!問題解決法

[ 文庫 ]
実戦!問題解決法

・大前 研一 ・斎藤 顕一
【小学館】
発売日: 2007-04-06
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 189円〜
実戦!問題解決法
大前 研一
斎藤 顕一
カスタマー平均評価:  4.5
ロジカルシンキング系著書を未読の方や新入社員向け
3C、4P、5forces、7Sといったフレームワークを既にご存知の方には冗長な本です。実践と銘売ってますが演習も2つしかなく、ビジネスブレークスルーの講座へ読者を誘う意図が見え、ある程度知識とスキルを持った方が更に問題解決(ロジカルシンキング)のスキルを向上させる目的には不向きです。 本書内容の問題解決力(ロジカルシンキング)は外国だと大学生で既に身に付いていると大前さんは指摘していますが、日本企業の新入社員教育に調度良いと思います。ですが、同様な書籍の中で本書が特に優れている分けではありません。
実践!問題発見法
問題解決を行ううえで不可欠な、問題発見の内容が大半を占めています。自動車のセールスマンをケースとして取り上げ、どの様に考え、何をしたら、問題点を把握できるかを、具体的に分かりやすく書かれています。情報収集、分析と整理・統合のステップごとに、大きな視点から細かな内容へ、物事を流れで考える重要性が繰り返し強調されています。流れやフレームワークを無視すると、自分の思い込みを正当化する結論に達してしまうとのこと。初心者が陥りやすい間違いについても随所に解説されています。 私の理解では、問題発見に重要な事は、流れに沿って、情報を収集し、それを分析した後、理解した点をまとめることです。当り前に思えることですが、これらは中々の高等技に思えます。今後も本書を繰り返し読んで、自分のスキルを高めたいです。それにしても、この内容で、このお値段。本当にお買い得ですね。
とてもわかり易い!
問題解決法の本はたくさんあるがこの本は読者を意識したわかり易い内容となっている。 「自動車販売会社」の1例のみで問題解決法を解説しているが、問題解決法の説明するというより何度も繰り返し、読者の頭にすりこませるトレーニング的な要素がある。 コンサルタント関連の本を読んでいる人には「3C」「4P」「ロジックツリー」と 基礎的な内容で物足りなさを感じるが思考を原点戻す意味ではいい本だと思う。 コンサルタントの基礎スキルを学びたい人や学生には580円というお手ごろな値段も手伝って是非読むべきオススメの1冊であるといえる。
「問題解決」の流れを修得する。
本書は著者らの築き上げてきた問題解決スキル (PSA:Problem Solving Approach)の要約です。 問題解決で最も大事なことは「問題を発見する」 ことで、実戦を通じて問題解決の流れを修得する ことに本書は主眼が置かれています。 問題解決の流れは以下のとおりです。  ・目標を理解する  ・問題を発見する  ・解決策を立案する  ・実行・チェックする それぞれの手順でアドバイスが紹介されています。 僕は、「問題を発見する」ときのアドバイスにあった 「要は何なのか」結論と3つの理由にまとめる力を より重要視しました。問題解決は個人の力でできる ものは少なく、多くの関係者の同意・賛同を得る 必要があるため、このようなまとめる力が必要と 感じました。 本での例題は2題、他に巻末URL先に多くの例題が 掲載されています。問題解決の流れを把握して、 インターネットの検索方法や図書館の利用方法を マスターすれば、日々のニュースも実戦問題に 変えられるでしょう。
すらすら読める問題解決法
大変明快に問題解決法について書かれており、 非常に読みやすかったです。 これぞ問題解決法の本道といったところでしょうか。 文庫になり、低価格になったことで かなりお買い得な1冊だと思います。 ただ、あまりに読みやすく納得させられるので、 読み返しながら仕事等の実践に活かし、 自分のものにしていく必要があると思います。

企業参謀 (講談社文庫)

[ 文庫 ]
企業参謀 (講談社文庫)

・大前 研一
【講談社】
発売日: 1985-10
参考価格: 470 円(税込)
販売価格: 470 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 132円〜
企業参謀 (講談社文庫)
大前 研一
カスタマー平均評価:  3.5
入門書の王道
私はビジネスマンは2冊の本は必ず読むべきだと思っている。 一冊はこの本、企業参謀。 二冊目は大前研一 マッキンゼー 現代の経営戦略である。 二冊目は普通の人には読みこなせない、達人レベルを目指す人間が読むべき本なので簡単には手を出せないが。しかし、上を目指す人は読むべきだと思うが。 一冊目のこの本は新入社員レベルから誰でも読めるレベルなので是非読んでほしい。
内容は良くて読みにくい
大前氏には百数十冊の著作があるが、結局この1冊にすべて集約されている。 時代背景や資料に使われる数字等は異なるものの、他の著作はこの拡張と補完に近い。 古本屋などで100円くらいで買える本なので、この本を読むと他は必要ないと感じるだろう。 文面が硬いので落第点。 内容は良いので何度か読み直して自分の読み方で解釈したほうがよい。
KPIという形でなんとか今につかえないかな
古い書籍ですが、今あらためて読み返しています。 電車の中や暇なときに読めるよう携行しています。 結局、WEBデザイン・マーケティングだといっても話をこの書籍にあることからブレークダウンして見せていかなければ、著者と同年代の経営者には理解してもらえません。 そのあたり、読み返す度に違うヒントが隠されているようです。 セオリーを今の見せ方でアピールしていかなくては意味がないのと同時に、それ以外は本質的に時代がかわっても変化しているように思えません。 冒頭の時間資産の考え方は「レバレッジ時間術」に似ています。
理論を現実に適応する戦略思考こそ大前氏の真骨頂
最近の氏の著作からみれば、初期のころですから、 稚拙な表現も散見されますが、戦略的思考、企業参謀、経営 コンサルタントとしてのロジックの明確さは色あせていません。 BCGのPPM理論や、戦略的事業組織(SBU)、VA、VEなど、 経営手法、管理プロセス手法、理論は世にあまたあります。 しかし、氏のすばらしさは、この数十年前 の著作の中で、すでに、現実の課題を解決するために、それらの 理論、理屈、道具を、どのように合理的な思考プロセスで使って いくべきなのか?を詳細にステップを踏んで示しているところです。 さらに、国家施策への適用にも1章を割き、その後の国政への 関心の片鱗をうかがわせます。 大前氏の思考のスタンスをきっちりと宣言した記念すべき初期傑作 と言っていいと思います。
すごい
よく若い時にこんな本が書けるものだなと感心せずにはいられませんでした。 基本からといったら叱られてしまうかもしれませんが、何を意識すればよいのか知っておくのにとても役立ちました。

マッキンゼー現代の経営戦略

[ 単行本 ]
マッキンゼー現代の経営戦略

・大前 研一
【プレジデント社】
発売日: 2009-03-25
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
 Amazonポイント: 18 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,299円〜
マッキンゼー現代の経営戦略 ※一部大型商品を除く
大前 研一
カスタマー平均評価:  3
ちょっときついかも
大前さんは個人的好きだけど、さすがにこの時点でのマッキンゼーの手法はは、すでに手あかがついて使いつくされ、個人レベルでは勉強になるけど、クライアントレベルでは、新鮮味がない。ただその一方、このレベルは確実に押さえようという、ボトムアップの手法としては意味がある。これよんでこの程度は身につけるよう、頑張ってください・・・と言いたい本。 でも売れているという・・・。日本人てほんとブランドに弱いのと、勉強が好きなんですね。 ただ、汗かいて苦労することも勉強ですからバランスを取ってくださいと、いいたくなります。
悲しいかな
ちょっと古いです。加えて、序盤で語られている見通しは、その後の現実とはかなりズレたものになってしまいました。無論、それはこの本の主旨ではありませんが。内容全般については、コンサルタントさんとっては有用な部分もあると思いますが、私には微妙です。 中古価格のつり上げを意図した星5つが多いので、今回は辛めに星1つとさせて頂きます。
丁寧な導入本
大前さんがトップだったころにマッキンゼーで実施した経営者向けセミナーを書籍化したもの。PMSとかPPMとか、当時としては珍しかったであろうフレームワークを使って、現状分析と問題解決の必要性を説いている。各章の説明は非常に論理的・説明的であり、内容に重みを増している。 しかし、本書のベースとなっているセミナーは、あくまでマッキンゼーのプロモーション目的で行われたもの。だから、いかに詳しく分かりやすいとはいえ「丁寧な導入本」の域を超えない。この本を読めば全て解決、という類の実務書ではないので悪しからず。
昔の一般論でしか思えないけど。。参考にはなった。でも高すぎる
何で高いのか?疑問を持ちながらみたけど。。一般の戦略書と変わりはないと自分は思いましたが。。
行間小さく適度に読みごたえのある一冊
勝間氏のビジネス書が代表するように今でこそ“平易な内容”がトレンドとなっているが、過去にもこのような平易で参考になる良書が眠っていたことに驚きである。 だが、それと同時に30年経って、今なおこれらの技法が一部を除き普遍化していないということは、それだけ“言うは易し行うは難し”なのだと改めて感じてしまう。 (だからこそ、同じ内容でも売れるのだろう)  さてこの本の概略であるが、出版日は1979年でオイルショック不況に差しかかろうとする前年である。その数年前は第一次オイルショックを乗り越え「Japan as No.1」と世界から注目された時代でもあった。  本書の序章では「不確実性の時代」という言葉を冒頭に用いて、日本経済の観測と経営環境への影響を示している。  (余談ではあるが、DTP前の写植印刷の風合いが実に味わい深い)  それを踏まえ2章から6章では、不確実性から生じる脅威をいかに回避し、いかに機会として解決していくか、そのための6つのフレームワークの重要性を説いている。  例を簡単に示せば、この時代、インフレが加速しており人件費や材料費の上昇が課題であった。日本企業は“乾いた雑巾をさらにしぼる”と例えるほど直接費の削減を得意としていたが、限界がある。ではどうするか?  本書の4章では「OVA」+「VA/VE」の活用で間接費にかかるコストを分析し削減していくことが重要だと実行プロセスや効果のほどを詳細に説明している。  時代背景は古臭く感じるが、技法自体は色褪せておらず大変参考になるであろう。 この例を現代の事例に当てはめるとするならば、最近の納豆パックではなかろうか。ビニールやダシ袋をなくし消費者の利便性を追及しつつも、材料費の削減や工程の簡素化でコスト削減を果たしており「OVA」+「VA/VE」的な発想といえる。(注:間接費ではないが)    私の評価として、他のレビューと同じく読む価値はある一冊である。ただし絶版なので無理なく入手する方法が無ければあきらめてしまったほうがいい(血眼になって探したりするような本では決してないと私は思う) あえてフレームワークを載せておくとPMS・PPM・PIP・OVA・SFM・TPMの計6種である。どうしてもこれらのツールを利用したければ入手可能な専門書で知識をつけたほうがよい。

質問する力 (文春文庫)

[ 文庫 ]
質問する力 (文春文庫)

・大前 研一
【文藝春秋】
発売日: 2005-03-10
参考価格: 530 円(税込)
販売価格: 530 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 150円〜
質問する力 (文春文庫)
大前 研一
カスタマー平均評価:  4.5
タイトルと内容はちょっと誤解を招くかもしれないけど
相変わらず首相からニートまでバッサバッサと切り捨てる気持ちのよい本でした。タイトルは「質問する力」ですが、べつにこれを読んだからといって、会議なんかでの質問する力がつく、というわけではなくて、国のトップにいる、なんとなく頭のよさそうな人たちが勝手に決めたルールの上で人生を過ごしていませんか?という疑問を、一人ひとりがちゃんと考えて行動しましょうよ、という内容で、それは例えば住宅ローンの話であったり、高速道路の話であったり、大学の入試制度であったり、です。 その中でも、道路公団が作った40兆円もの借金を、「プレート課税制度を導入して13年で解決します」という大前さんのアイデアはすばらしいなぁと思います。なんかもう、発想が大きいんですよ、一般人からすると。普通に生きていると、目の前の生活しか見ていないから、こんなドラスティックな発想ができない。
国民一人ひとりが考える力を
良書だと思います。 世界情勢の中で衰退していく運命にある 日本のポジションについて 大前さんの捉え方がわかりやすく勉強できます。 ただ、質問する力を身につけるためには自分なりに 考えて考えて考える習慣をつける、 それに尽きるなという結論です。 この本は考え方を学ぶ為に有効な本です。 プラザ合意、冷戦終結、ウィンドウズの登場 の3要素によって 日本が高度経済成長の華の時代から自分で技術を磨いて 実力で勝負しなければならない時代に変わったんですね。 アメリカにしてやられたというところもあったのでしょうが、 日本独自の技術力というのは逆境の中で磨かれたのだ ということに気づきました。 日本の政治はもうどうしようもなく期待できませんし、 日本は労働人口も減っていき、資源も無い国ですが、 逆境の中でこそ、なにか日本独自の生きる道を必ず 見つけることができるのではないかと思います。 オイルショックのときも、バブルがはじけたときも、 先は全く見えなかったはずですが、その時代の原動力と なった方々が乗り越えてきて今の時代があるわけです。 大前さんのご指摘されている通り、 日本の政治にはだまされたくないですが、 日本人の底力を日本人があきらめるわけにはいかない と思います。
質問する習慣付けを与えてくれる本です
大前氏の場合、「旅の極意、人生の極意」といった人生指南書の類は、概して、面白いものが多いのですが、ビジネス書になると、「自分は○○年に『□□』と言う本を出版し、既に、今の事態を指摘していた」的な自慢の類も多いのが事実かと思いますが、この本は、面白く読めました。内容としては、日本人に多い、「相手の意見にいいなりになるだけで、人生を過ごしていたらろくなことにならないよ」「それはどういうことか考え、質問してみたら、全然事態は変わってくるよ」といったことが、年金、国債等々、豊富な事例で紹介されています。 巻末に、「この本の価値はどうだったか考えるところからスタートしてください」とあるように、解答が示してあるわけではありませんが、この本をきっかけに、考える・質問する習慣を付ければ、より素晴らしい人生が得られると思わせる本です。
単なる社会評論
本書は、大前氏による、単なる社会評論である。質問力というタイトルの類書とは全く異なり、技術としての質問力に関する書ではない。好意的に解釈しても、マスコミ情報に対して『疑問』を持てというのが、全ての評論に共通するテーマだろう。しかし、それは、技術としての質問力とは無関係である。したがって、タイトルと内容が一致しない書である。もしかして、だから、タイトルを『質問力』とせずに、『質問する力』と少し変えたのだろうか。
まだ高いが・・・
この本は良い。 今のところ本に書かれている "探求心" を 出しているわけではないので、この本の値 段は高いと思いますが、これからは疑問を 持ったところ、違和感を感じたところ、不 思議に思うところなどはジャンジャカ質問 したいと思います。 そうすればこの本の値段の価値が上がり、 この値段で購入したことを安く感じるから です。 質問するだけの内容を書いているだけです が、質問しなければ自分が騙されているこ とに気が付かないと気づかされる本の内容 になっているので是非読むことをおすすめ します。 本を読んだ結論:日本以外の国籍が欲しい。

さらばアメリカ

[ 単行本 ]
さらばアメリカ

・大前 研一
【小学館】
発売日: 2009-02-07
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
 Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 527円〜
さらばアメリカ ※一部大型商品を除く
大前 研一
カスタマー平均評価:  4
思慮の浅い読者には理解できない内容
アメリカの現状。その最後が良く見通せる内容となっている。自分の頭で考える能力の欠如した思慮の浅い読者には現象をなぞっているだけとの的外れな難クセもつけられている始末だが心配は無用。昔から大前氏の論を耳に目にしてきたリテラシーのある読者なら問題なく理解できる
現在の国際状況の理解の一助になる本
久しぶりに大前本を読みました。 1980年代後半から90年代前半の大前氏全盛のときは、私もその弁舌力に惹かれ多くの本を読みましたが、結局口だけなのではないか、ということでしばらく遠ざかっていました。 アメリカがこんな問題を抱えているということを理解するより、現在の国際情勢をアメリカからみた場合どうなのかということを理解するうえで有用な本だと思います。 具体的には、ユダヤ人勢力がどのように影響をおよぼしてアメリカをイスラエル支援に向かわせているか、反イスラムに向かわせるキリスト教勢力とはどのようなものなのか、アメリカの軍事力を中国・ロシアがどのように評価してその結果どのような態度をとっているか、グルジア紛争はやっぱりそういうことだったのか、といったことです。 世界中に知り合いがいて、ネタの仕入れには困らないのでしょう。なるほどといったことも多く書いてありました。やはりこの人には、良くも悪くもコンサルタントが似合っているのだと思いました。
大前研一によるアメリカ再生戦略
本書を読むと、特に2001年以降のアメリカが、その傲慢さ故に政治、経済、社会、ジャーナリズム、外交など全てで行き詰まり、世界での指導力、存在感が低下しているのが分かる。大統領が一人変わったくらいで状況が変わるほど容易ではないと思う。それほどにブッシュ親子、クリントン時代に変貌を遂げてしまった。イラク戦争やサブプライムの後処理と混乱に喘ぐ間に、世界はロシア、EU、中国、インドが勢力を回復させ、急速に追い上げるだろう。特にEUはGDPはアメリカのそれを凌駕する。 大前さんは、アメリカの再生の条件を以下に上げ 1)世界に対して謝る 2)世界の一員になる 3)戦争との決別 これらが解決されるまでは、世界はアメリカを見放すだろうと述べている。私に言わせれば、イラク戦争以降、サブプライム問題に至るまで、アメリカの世界に対する政策は、全て失敗であった。それが故にアメリカに現在必要なことは、失敗案件をそれぞれ列挙し、個別に謝罪することが必要だと思う。また、金融危機の対応にしても、結局世界中を不安に陥れた。また自身の行いは棚に上げ、世界中の「テロリスト」を標的にし、戦争をしたがる。 そういう意味では今日のアメリカは尊敬ではなく、世界中から迷惑がられて嫌われる大国になってしまったという大前さんの指摘は全く持って正しい。本書の指摘通り、アメリカが世界に謝罪し、世界の一員となり、戦争体質から脱却することが、オバマの新生アメリカが取り組む課題だろう。
日本にいてはわからない国際情勢が学べる本
かなりアメリカ批判に偏った内容ですが、国際情勢の知識に乏しい 自分にはアメリカ vs 欧州/カナダ/豪州/中国等々、 普段日本のマスコミでは取り上げられることの無い各国間の関係を 知ることができ、興味深く読ませて頂きました。 また、オバマ大統領のようなニューリーダーが生まれた背景として、 9.11後にブッシュ前大統領によって実行されたイラクへの侵攻や 国連軽視の強圧的な外交姿勢などでアメリカが孤立していく中、 そのような国の状況に辟易した国民に待ち望まれていたからこそ 全く路線の違う大統領が選ばれたのだと感じました。 本の内容についてかなり異論を持たれている方もいるようなので、 これはあくまで大前氏の見解だという位置づけで米国を取り巻く国際情勢を 学ぶ入門書として読まれたら良いのではと思います。 本の内容の真偽については、これからもっと自分が勉強する必要があります。
誰が大統領になっても出版できるように作られた本
「1960年代に存在した、移民などの異邦人に対する受け入れ能力の高さこそがアメリカのよい点。イスラエルに加担する、経済的な無茶をする、軍事的な暴力がはなはだしい、などの結果として敵を多く作ってしまった事を忘れて一国主義になるとは何事っ!!特にブッシュは酷すぎ」 ようするにここまでが言いたい事。おそらくオバマ対クリントンをやらかしていた辺りから準備していたと思われる。で、オバマ・クリントン・マケインの誰が大統領になったとしても出版される予定だったのだろう。もちろん、マケインの場合、クリントンの場合ならばもっと説得力のある本になったのだろうが…オバマだったために弱点が少なくて、グダグダ。 この本には 1/20 の大統領就任演説に関するコメントが載っている。おそらくそこを書いて脱稿だったのだろう。 という事までも透けて見えてしまうぐらい、「列挙している内容」と「オバマ大統領を選出したアメリカ」との間にギャップがある。ちょっと企画倒れでしたね、この本は。 全体としては☆1つです。1960-70年代のアメリカの許容力に関する意見は深く同意するのと、こういう本を書く場合はどこをどう用意しているのか勉強になったので、☆を1つ追加してあります。 個人的には是非、マケインバージョン、クリントンバージョンも見てみたいですね。

マネー力 (PHPビジネス新書)

[ 新書 ]
マネー力 (PHPビジネス新書)

・大前 研一
【PHP研究所】
発売日: 2009-01-17
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 840 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 280円〜
マネー力 (PHPビジネス新書)
大前 研一
カスタマー平均評価:  3.5
相変わらず世界は平和
世界中で紛争ガ絶えないことを忘れたかのような大前氏。相変わらずのノウ天気ぶりを存分にはっきしています。ロシアが将来EUに加盟するなどという人には、到底ついてはイ毛ません。マネーにも政治という国境があることをお忘れなく。
個人の努力にも限界があるので・・・
日本人が資産運用能力に欠けていることはもっともだと思います。日本の教育や制度などにその一因があることもおそらく疑いの余地はないでしょう。自分自身も、ここ最近の政治の腐敗ぶりなどを目の当たりにするにつけ、誰から言われるまでもなく、一個人として「自分の資産は自分で守る」「国には頼っていられない」という思いを抱いており、本書を読んでその思いを新たにしたというところです。 ただ、個人でできることにもやはり限界はあると思います。著者が提言されている、道州制の導入や、新しい街並みづくりや、個人の金融資産を動かすための税制などの仕組みづくりといったものは、それらを実行しうる立場の人たちが動かなければどうにもならない部分が大きいと思います。その意味で、著者のような影響力の大きいと思われる立場の方々には、もっと目に見える形で動いていただきたいと感じました。自身の主宰される教育機関のアピールなどを拝見していると、「私は困らないからいいけど君たちは何とかしないとこれから大変なことになっちゃうよ」とただ遠くから言われているような感じがして、少し残念な気持ちにもなりました。
やってみてます
 大前さんが以前から発信し続けている資産運用の考え方を「マネー力」と題してまとめた新書。一生懸命働いて得た「マネー」をもっと楽しい暮らしを営む手助けにするための考えるネタが豊富に入っています。さらに大前さんが親切な点は決して安直にやり方を示していない点だと思います。やはり自分で苦労して手に入れた「マネー力」のみが自分にとって最高の答えですからね。  私は数年前に本書にあるような大前さんの考え方に出会ってから「マネー」に関する視線を世界レベルに上げるようにし、少しづつ具体的な方法も調べて自分なりの「マネー力」を作ってきています。その私の「マネー力」は本書の言う幼稚園レベルをようやく卒業したぐらいかと思います。それでも、私のつたない資産を使って、年2回の海外旅行費が浮くぐらいにはなりました。さすがに今回の金融パニック後は減速はしていますが、世界中から情報を集めたりそれを基に考えたりしている過程で「マネー」以外への好影響も多々あり、相変わらず楽しい生活を過ごす手助けになっています。  本書を読まれて脳が動き出した皆さんは、既に世界で唯一つの「マイ・マネー力」への第一歩を踏み出しています。  出典元が複数にわたっているせいか、本としての全体構成に難が有り、多少読みにくいのは残念。
過剰不安に陥らないための資産運用
ライフプランの設計とキャッシュフローの設計をすれば、現在の資金状況が好ましくなくとも、自信を持って生活を送ることができる。 ほとんどの日本人には、そのような発想はない。資金が減ればどのような減り方においても、過剰な不安を感じ、資金と生活のバランスをとることができなくなる。そして、資産運用では元本保証が最優先になるのである。 その結果、利子が極めて少ない預金に大部分のお金が集まるという仕組みが続くのである。 世界中のホームレスマネーとその動向を虎視眈々と見つめる投資家・投機家の動き、その他の社会情勢、そして情勢の背景となる要因をを日々分析すれば、おのずとどのような企業に投資したり、どのような金融商品を購入したりということが分かるようになるのである。これが、本書、大前研一著『マネー力』の趣旨である。 世界の投資家のみが世界の情勢を把握しているのではない。世界中のあらゆる人が把握しているのである。その証拠として、大前研一学長はブラジル人とロシア人がハイパーインフレを難なく乗り越えた事例を紹介している。 彼らは自国通貨がハイパーインフレに陥った時に何をしたのか。それは、保有している通貨を「全て」ドルに変換したのである。それだけではなく、政府による銀行閉鎖を恐れ、全額引き出して、タンス預金にしたのである。 そして最近のロシア人タクシーにおいては、1年前からドルではなく、ユーロでの支払いを求めるように変わってきたのである。 いつまでも日本円を握り締めているのは、果たして懸命な選択なのだろうか。 我々の思考力と情報収集力が問われているのである。
今の日本人は,政府に甘えすぎだ。まるで,親離れできない子供のようだ。
 今の日本の現状を的確にとらえ,そして今後どのような変化を日本国民が全体でしなければならないのかを教えてくれる本。まず,問題なのは日本の800兆円とも言われる借金。日本はこの借金に対する返済プランをまったく立てられていない。そして,最悪の場合,1,500兆円と言われる日本人の貯蓄に手を付ける可能性を著者は示唆している。日本人は,政府を信じきっており,そして政府を頼っている。文句は言うが,根本的に日本を変えようなどとは,今現在誰も考えていない。それはある意味で,「幸せ」で「お気楽な」ことである。しかし,もし日本の通貨価値が下がった場合,ほとんどの国民は,資産を失うことになる。それは,誰の責任でもない。自分の責任だ。「自分の資産は自分で守れ!」(第2章)。これが当然なのだ。改めて考えてみると至極当然のことを著者は言っている。今の日本人は,政府に甘えすぎだ。まるで,親離れできない子供のようだ。そして,逆に政府が間違ったことをやっていたら,批判がちゃんとできるくらい勉強しなければならない。なぜなら,自分の国のことなのだから。文句ばっかり言って,何もしないのは子供と同じだ。  この本で著者が述べていることは,間違いのない日本の現実なのだが,テレビなどのメディアが目を背けているものでもある。だから,僕はこの本を読んで,自分も含む日本人に危機感を覚えたし,将来の日本のことを考えるととても恐ろしい気持ちになった。しかし,最後の章で著者は今後の日本についてやるべきことを挙げ,まだまだ希望が持てるとしている。それがせめてもの救いだ。  この本で最も印象に残った文は「日本人は高齢者ほど高額の資産をもっているが,当の高齢者はその資産を使いもしなければ運用もせず,ひたすら貯め込んであの世に行くという,世界でも稀有な民族だ。」というものだ。これが真実ならば,私達は今すぐ自分達の行動を考え直さなければならない。

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 更新日 2009年7月12日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク