J-ROCK音楽店

2002年最大のダークホース的名盤、待望の日本盤！
ヴァイオレント・ファムズのメインマン、ゴードン・ガノ初ソロ作となるアルバム、待望となる日本盤です。ソロとは言え曲毎に代わる代わる個性派揃いのゲストたちがリード・ヴォーカルを担う構成が飽きさせない魅力に繋がっている大変充実したアルバムで、元々はサントラとして企画されたとあってソングライターGordon Ganoの作品を様々なアーティストがカヴァーしている様な趣もあるヴァラエティ感。その参加アーティストはP.J. Harvey、Mary Lou Lord、John Cale、Lou Read（元Velvet Undergroundの両巨頭が揃い踏み！）、4Non BlondesのLinda Perry、PixiesのFrank Black、They Might Be Giants、Martha Wainwright（ルーファスの兄姉）などなど、未聴の方にはその面子を羅列するだけで相当そそられる内容では？

パワフルなP.J. Harveyのタイトル曲（Patti Smithばりのロックンロール！）からスタートし、繊細な歌声を響かせるMary Lou Lordのバラッド、個人的にかなりグッと来るJohn Cale、Lou Readを立て続けに並べた2曲を経て、怒濤のキレっぷりで爆発するFrank Black、同世代のT.M.B.G.は相変わらずの持ち味で場を和ませ、終盤Gordonの姉シンシアのクリスマス・ソングを挟みつつ、再度Gordon自身のリードヴォーカルをフィーチャーしたタイトル曲で締めるまでわずか30分余。緩急付けた息もつかせぬ展開に快哉を叫びたくなる圧巻の1枚です。日本盤化に際してボーナストラックが付いている訳ではありませんが、丁寧なライナーと対訳が付いているのでオススメ出来ます。ヴァイオレント・ファムズを知らない方も、間違いなく楽しめると思いますのでぜひ！

愛を感じる
これはすごいなぁ。

まず内容は素晴らしい。各アーティストの代表曲ばかり63グループ63曲でとてつもない満腹感があります。名曲、佳曲がてんこ盛り！一曲一曲「次はどんな曲が来るだろう？」と聞いていく楽しみはコンピならでは。

そして何より素晴らしいと感じるのは、丹念に良質なグループばかり集めて、丁寧な解説付き低価格で発売したエクセレントレコードの努力！もはやある種の執念の結実とも言えそうな、傑作コンピです。適当に有名曲を集めてモリモリ乱発している会社のアルバムとは根本から違います。

ただ難点を言えば、聞いて「良いっ！」って思ったグループのアルバムが聞きたくても、手に入らないものが多いこと、でしょうか。
これぞ、新しいポップ・スタンダード！
すごいコンピが出てしまうものだ…3枚組なのに低価格というのもぐっとくるけど、その内容63曲の濃さといったら！まだ収録曲しか発表されておらず、7/1の発売を待っているわけだけど、そのメンツがまたスゴイ！！！エクセレント・レコーズのサイトで公開されているアーティストを見て、驚愕しましたね。ドクター・ロバートからペイル・サンデーまでの幅の広さ。インディー・ファンは間違いなく、「買い」ですよ。噂によると、68ページのスペシャル・ブックレットまで付いてくるとか…。ホルモンズの未発表テイクとか気になって、気になってたまりません。セカンド・サタデーの前のバンドの音源も入っているし、とにかく指折り数えて発売される日を待っています。ビバ！エクセレント！