J-ROCK音楽店

ひょっとして最強ラインナップかも…
〜デュアンもディッキーもいない現在のオールマンスだが、この瑞々しさはいったいどうしたことか。なんといっても立役者はデレク・トラックス。もはやデュアンをもはるかに超えた存在になりつつあるのでは？　ものすごい表現力でバンドを牽引しているといっても過言ではないかも。さほどアレンジが変わっているわけでもない往年のナンバーがこれほどフレッシュ〜〜に聞こえるとは…。一方グレッグもなかなか快調だが、なんだか若者の成長を陰ながら見守るお父さんみたいな風情になってますね（笑）。ヴァン・モリスンのInto The〜〜 Misticをソウルフルに歌い上げるウォーレン・ヘインズがまた素晴らしいけど、さらにそれに輪をかけた情熱で響き渡るデレクのスライドが続き、特別に感動的なトラックになっています。他にもフィルモア・イーストを越えたか！というような瞬間がいくつもあるんだよな…、マジで。しかしホントにとんでもない男がいたものですよ。〜
インスタント・ライブシリーズ
もともとはAllmanの公式ウェブで売っていたインスタント・ライブシリーズ
の一作。（全部で６組あった。今はもう購入できません）
本来はライブ会場で録音したものをそのままお土産として売るもの。
だから公式盤にしては音質まで書いてある（当然エクセレントなんですけど）
内容は文句無し。このごろのベテランロックバンドは毎日セットリストを

がらりと変えるので毎日この曲を演奏したわけではない。
でもそれが逆にいい緊張感をメンバーに与え、なれあいの演奏になるのを
防いでいる。買って損なし。
でも本当は「Layla」やった前日を一般発売して欲しかった。
オールマン健在なり
オールマンズの最新ＬＩＶＥ。昔からのファンとしてはディッキー
ベッツのいないオールマンなんて。と言いたい所だが、デレク・
トラックスのギターも素晴らしい。加えてゲストのブランフォード
マリサリスも実にいい味を出していて、隠し味となってバンドを
引き立てている。これからも楽しみだ。

考古学的研究資料
　Vol.1が本サイトで☆ひとつと、超辛口の評価を得ている発掘音源シリーズ第二弾。
　音質は、そのVol.1より更に悪い。テープ速度の乱れ、バランスの崩れ、歌が聞こえない、フェードアウトと何でも有りだ。

　収録されているのは、１９６７年末のヨーロッパと６８年アメリカでのライブ演奏。全体を通しての目玉は、M.ラトリッジのオルガンプレイだろう。菊地雅章のコルグオルガンや、サン・ラーのシンセサイザーを思わせるフリーキーでノイジーな演奏だ（少しは聞きたくなったかな）。反対にワイアットのファンは、歌がほとんど聞こえなくて、腹が立つだけだろう。

　アメリカでのライブ演奏で目立つのは、K.エアーズのベースプレイだ。ラトリッジのオルガンとのせめぎあいは、かなり聴き応えがある。
　!しかしまあ、発掘音源もここまでくると、一般ファン向けというよりは研究資料といった趣だ。
　評価は、ワイアットを除く演奏（３）マイナス音質（１）ということで。