J-ROCK音楽店

　勝手に演奏する。過去には触れない。本人よりでしゃばらない。これがチャックと演奏する時の暗黙の了解事。特に彼の中年時代はやばかったそうで、あのキースも一発貰ってるそうです（笑）。しかし、彼の生い立ちを知った時は「ホント、ここまで良くなれたね・・・一歩間違えればタダの犯罪者。音楽って凄いね・・・」とウナズキながらヘイルヘイルを見たものでした。純粋だからこそやれる、彼の表現方法が今日のロックンロールを築いたと言っても過言ではなかろう。

　株主の為ではなく、純粋に自分の為、作品を買ってくれるリスナーの為に彼は演奏したと私は思っている。ポップではなくロックを。日本で通信媒体を使った音楽配信が座礁しようとしているが当然であって、タダのシンガーをアーティストと呼ぶ程の思考回路を持ち合わせてないので配信会社にはがんばって下さいとしか言えないのである。悲しい現実だが、成功するには洋楽に頼らざるえない程のオソマツな邦楽が存在するのです。本質の見極めを誤るとこうなるのだ・・・オソマツナカブヌシモモンダイダガ・・・視点・論点ご苦労様でした。
最高のロックンローラー、最強のエンターテイナー。
最初の6曲は、ロンドンでのスタジオ・レコーディング。スモール・フェイセズのイアン・マクレガン、ケリー・ジョーンズらとの豪華なセッションです。しかしこの作品の一番の聴きどころは、ラスト3曲のライヴ演奏です。特に、観客とのコール＆レスポンスで会場の興奮を最高潮に持っていく「My Ding A Ling」では、最高のロックンローラーであるのと同時に、素晴らしいエンターテイナーっぷりを見せてくれます。そして会場の興奮が最高潮に達したところで、ラストに「Johnny B. Goode」！　この流れはもう圧巻としか言いようがありません。パーフェクト！
ロック創始者のエンターテイナーとしての魅力
チャックベリーはもちろんエルビス、リトルリチャードなどと並んで尊敬されるべきロックの創始者。

そして、このアルバムはいかにチャックベリーが最高のエンターテイナーであるかを記録として残している。

プロのレビューにもある通り、観客みんなと楽しむ姿勢そして満足をさせるプロ。
強烈なカリスマ性と凄い魅力を感じることが出来るCDです。